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職人愛がとまらない

今回は、わたしたちが日々お世話になっている「職人さん」について、深掘りします。
彼らの人柄、バックグラウンド、そして仕事への姿勢。実にユニークで、魅力的です。

職人と一口で言っても、大工さん、電気屋さん、水道やガスの設備屋さん、塗装屋さん、左官屋さん、洗い屋さんなど──どの分野にも専門職が存在し、基本的には一業種に一人、というのが一般的です。中には「大工もやるし、水道もつなげるし、クロスまで貼れるよ」というマルチな人もいますが、やはり多くの職人さんは一つのジャンルに特化し、腕を磨き続けています。

元ヤン率、驚異の90%超?

多くの職人さんは、一人親方として働いている方が多いですが、中には、社員を雇って工務店などの会社形態にしている人もいます。そして、わたしたちリフォーム会社や工務店から、仕事を請け負います。

年代的に、日本の建設業界を支えているのが、いわゆる団塊ジュニア世代の、現在50代前後の方々。
団塊ジュニア世代は、団塊世代(今の70歳代後半)に次ぐ人口のボリュームゾーンだったため、熾烈な生存競争にさらされた世代です。大学入試も、今のような、Fランク大学(学力がなくても進学できる大学)という選択肢はなく、偏差値がさして高くない大学さえも合格が難しかったという世代でした。そのうえ、社会人になろうという頃にバブルが崩壊して就職もままならず……という時代背景があり、四面楚歌の世代です。

いっぽう、職人になった人たちがどういった人たちかというと、家庭環境が複雑、小学生の高学年からぐれ始め、中学か高校で不良になり中退、高校進学スルー、大卒?何それ?という人が多いです。

彼らの多くは、大学進学して会社員になる日本人の平均的なキャリアパスから早々にドロップアウトしている、いわゆる“元ヤン”たちです。苦労人が多いのですが、不思議と挫折感がなく、生き生きとしています。

余談ですが、飲み会や忘年会の席では、職人さんたちの「武勇伝」が炸裂します。
「シンナーやりすぎて、歯がなくなった」
「暴走族でリーダーしてた」
「少年院に2回も送り込まれた」
……などなど、唖然とするレベルの、諸玉エピソードが満載です。

彼らの出自を考えると、もっと道を踏み外して転落人生を送る可能性もあったと思うのですが、自由に憧れる一匹狼的な性格から、暴力団の「組」には入らず、職人の道を選んだ──そんなバックボーンがあるからだと分析しています。

自由を愛し、組織に縛られず、自分の腕一本で生きていく。それが、職人スタイルです。
(かっこいい…。)

職人は“社会の逃げ場”じゃない、“選ばれた道”

不思議なもので、若い頃に相当やんちゃしていた彼らも、職人になってからは、真面目な責任感の強い大人に成長しています。

職人の仕事は、やればやっただけ目に見える成果が出る。それが評価され、お金になり、人にも感謝されるという好循環が生まれるので、自己肯定感が高くなる。

駆け引きが必須サバイバル・スキルで社内政治に駆けずり回り、常にメンタルが疲弊しているサラリーマンと違い、職人には人格を拗らせている人があまりいません。仕事に必要なスキルを一つずつ身に着け、現場ごとに自分の役割を果たしていく。体を動かし、汗を流し、技術を磨き、仕事を終わらせていく。そんなシンプルなサイクルが、健全な精神につながっています。

しかも、職人は稼げます。
今後は、さらに人手不足になり引く手あまたなので、ますます将来有望な職業です。

職人さんは新時代の勝ち組だ

リフォームは、現場で作業をしてくれる職人さんがいてこそ成り立ちます。私たちリフォーム会社の役割は、お客様に満足していただけるリフォームを提供すること。

そして、その裏で忘れてはいけないのが、職人さんが気持ちよく、存分に実力を発揮できる現場づくりをすることです。
お客様と職人、両方に喜んでもらってこそ、良い仕事が完成するのです。

最後に、心身ともに脂の乗り切った壮年期の職人さんが元気で活躍している今のうちに、次世代の職人さんを育てていく必要があることは、いくら言っても足りません。

今後、事務職などバックオフィス系業務がAIに置き換わるホワイトカラーは、たとえ大手企業に就職しても、大きく稼ぐことはできません。

いっぽう、確かなポータブルスキルが身に付き、世界中どこででも稼げる職人は、AI時代の勝ち組なのです。
最後に微笑むのは、ヤッピーではなく、元ヤンキー。夢があります。

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