話題のチャットGPT、試してみました。

質問を文章で入力すると、AIが回答してくれるチャットサービス。
最近、急激に耳にするようになったと思ったら、開発者OPEN AI社のCEOが来日し、岸田首相と会談しているではないですか!

最新ITテクノロジーは、もしや、私たちの業界でも役に立つのではないか?
チャットGPTは果たして、リフォーム業界でも根付くのか。

早速、私も試してみます。

アメリカの会社が開発しているので、トップページはもちろん英語。
しかし、入力する言語で回答するとのこと。つまり、日本語で入力したら日本語で答えてくれる、フランス語だとちゃんとフランス語で回答してくれると聞いていたので、日本語で質問を入力。

すると、流暢な日本語、というより完璧なネイティブ日本語で回答してくれます。以前、iPhoneのSIRIの日本語が、たどたどしかったのに対し、チャットGPTは完璧な日本語、しかも、質問を入力してほんの2~3秒で回答が返ってきます。

まずは、現在公開中の映画『AIR/エア』の感想を教えてと聞いてみました。
下のように、チャット形式で対話が進みます。

 

私が質問したのは、公開中の新しい映画の事だったのですが、チャットGPTが回答してきたのは、2015年の同じ名前の別の映画のことでした。しかも、内容もところどころ間違いが散見されます。

つまり、私の質問に対しては、間違った回答をしてきた事になるのですが、驚くのは、ちゃんとこの映画を鑑賞した体で感想を述べていることです!
しかし、よく読むと、差しさわりのないことしか書いてありません。

これは、私の質問の仕方が悪かったのですが、映画の内容を教えてくれと言っていれば、公開時期やあらすじ、主演俳優などの周辺情報を回答してきただけだったかもしれないのですが、「感想を聞かせて」とオーダーしたため、このような内容を述べてきたのでしょう。

いかに個人的に感銘を受けたのか、あるいは全く受け入れ難いのか、などの感情喚起は全くなく、他の映画や本の感想文にも当てはまるような、何か言っているようで何も言っていない、とても薄い感想文ではあります。

先日、NHKの番組『クローズアップ現代』では、人間が書いたとしか思えないような完成度が高い、チャットGPTに作成させた読書感想文が紹介されていました。質問が的確で、より多くの情報をAIに提供すれば、すごい文章力を発揮することも可能なのだとわかります。

しかも、薄っぺらいことしか言わない人は、現実にはたくさんいますので、チャットGPTの薄い文章でも十分な場合も多々あります。

例えば、社内資料、顧客への挨拶文など、ある程度、定型文的な書類の場合、叩き台として、チャットGPTに作成してもらった後に、ファクトチェック(事実確認)をして、仕上げを人間が作成するという風にすれば、一つの書類を作るのに係る時間は劇的に削減出来るはずです。

今後、的確な回答を導き出せるように、質問の仕方を工夫し、AIが場数を踏むことで、情報がどんどん蓄積され、近い将来は人間と見分けがつかないほど精度の高い、人間より人間的な回答をできるようになるかも知れません。

さて、次は私が苦手な計算をしてもらおうと思います。
リフォーム会社の見積り作成は、わりと大変です。
面倒な積算は、時間もかかりますが、チャットGPTを使うと楽になるかもしれません。
下記のような例で、壁紙の必要数を計算してと頼んでみました。↓ ↓ ↓

またしても、ものの2〜3秒で、ぱぱぱっと上のような計算式で、必要な数量を出してくれました。
壁紙の一幅の長さが違ったりするのはご愛嬌ですが、これも壁紙の幅を先に教えていれば、問題なく正確なメーター数を答えてくれていたでしょう。
最後に窓やドアの面積は忘れずに引いておきましょうなんて、ちゃんと抜かりなく教えてくれているのも、なかなかです。

壁紙の後、フローリングについても質問したところ、こちらはズバリ正解で回答してくれました。

このように、答えがある質問に対しては、チャットGPTの方が人間より遥かに早く、的確に、回答出来るようになるはずです。
つまり、今後は、確実に事務員的な業務、リフォーム業においては、積算業務などはAIに置き換わっていくでしょう。

積算に使っていた膨大な時間が減る代わりに、顧客対応、現場作業、提案スキルを高めるインプットといった、置き換えが出来ない、より高度な業務に専念できるようになるので、良いことしかありませんね。

最後に、白黒つけにくいような、確たる答えのない質問には何と答えるのかと思い、下のような質問もしてみました。

回答が、正論過ぎて面白くない。
とはいえ、社長と私との関係値、我が社の社内風土も知らないのに、それなりに、当たらずといえども遠からずな回答をしてくるあたり、チャットGPTは日本人的なコミュニケーション・スキルも持ち合わせているなと思いました。

私も、チャットGPTを上手く活用して、より業務の効率化を図りたいと思います。

ところで、すっかりブログの更新が遅れてしまい、ご無沙汰しておりました。
当社も、まもなく6年目を迎え、おかげ様で、多忙な毎日を過ごしております。

ああ‥
チャットGPTが、毎週、私のかわりにブログを更新してくれないものかと思ったりしてしますが、そういう使い方をするものではありませんね。
いえ、忙しさを言い訳には致しません!今後も、リフォーム内外のいろんなことを発信してまいります。