すきすき昭和建築 ~純喫茶アメリカン~
あけましておめでとうございます!
本年も、楽しくお仕事してまいります。
さて、新年一発目のブログは、関西に残された昭和生まれの名建築を巡るシリーズ第一弾を勝手にスタートします。
純喫茶アメリカン
大阪・道頓堀から千日前通りに入ったところにある喫茶店。
「禁煙席を」と尋ねると、
「喫煙席しかございませんが」
店員さんのそれがなにか?と言わんばかりの対応が、昨今の嫌煙の時代にあって、むしろ新鮮!
1963年に改装された建物だそうですが、今も絢爛豪華な店内はそのままです。
流線型の階段、壁に貼ったタペストリーやタイル、特注の照明器具、モダンなオブジェ、それぞれに主張が強いのに、不思議な調和でインテリアとしてまとまっているのは、やはりオーナー様のこだわりと愛情の賜物でしょうか。
メニューやナプキンに使われているフォントも、懐かしく魅力的。
人口もどんどん減って、見渡せば空き家がそこかしこの今日この頃。
それでも、古い建物をぶっ壊してタワーマンションを建てまくるビジネスモデルは相変わらず。
ヨーロッパは、古い建物を何百年経っても大切に再利用しています。
気候風土の条件が違うにせよ、日本も海外を見習い、古い建物を維持利用してほしいと切に願います。
今年も、まだ見られるうちに一つでも多くレトロ建築を見て回ろうと思います。