住まいの困りもの「結露」

そろそろ梅雨の季節ですね。
結露対策としてエコカラットを使った事例を以前ご紹介したブログが好評で、今回は時期的にも、またこのテーマでお話しようと思います。

リフォームのお困りポイントの上位に、必ず結露が入ります。
特に、マンションで外部に接する壁面は、結露しやすいです。

結露の原因

結露の原因は、室外と室内の温度差です。
さらに、タンスで壁を塞いだり、窓を開けて換気しない等で通気性が悪いと発生します。

先日、工事をしたお客様のお話です。
購入した中古マンションの結露がひどく、心配のあまり、当社を含め4社に相見積もり(同時に複数の会社に見積りを取ること)し、一番よい対策を考えてくれる会社を選ぶことにしました。

そのうちの一社から、
「これは見たことがないレベルの結露だから、マンション自体にヒビが入って水漏れしているせいではないか」
「壁が腐っているので、壁ごと作りなおさないと、結露は解消しない」
など、ネガティブなことばかり言われて、不良物件を購入してしまったのではと落ち込んでしまわれました。

こういう話を聞くにつけ、リフォームの同業者として、顧客の恐怖心を煽る接客は良くないと思います。建物が本当に危険な状態であれば、お伝えしなければいけないでしょうし、嘘や気休めを言うことは絶対にいけません。
ですが、私が現地調査した限り、結露はマンションではよくある程度でした。
もっとひどい場合は、壁のボードが腐ってぶわぶわになり、上からクロスを貼るのも難しい状態になります。

さらに別の一社からは、壁は断熱材を入れて作り直すことを勧められたそうです。
これは、やらないよりはやった方が良いように感じますが、結局は結露を解決することにはなりません。

繰り返しますが、結露は温度差で発生しますので、断熱材を入れた壁をあらたに作ったとしても、壁の内側が結露します。目には見えなくても、内部で進行しいずれは壁がぶわぶわになるのは同じです。

一番良い方法は、元の壁の部屋側にもう一枚壁を作り、内側が空洞の2重壁にすることです。
これだと、壁と壁の間に空気層が出来るので、結露を防ぐ効果が高くなります。

ただ、スケルトン(一度、建物を躯体だけにするリフォーム)ならともかく、通常のリフォームでは工期もタイトな上、予算もかかってしまいます。
結露の程度を考慮し、お客様のご予算と引っ越し希望日を逆算し、ベストなリフォームプランをご提案するのが私たちの仕事です。

エコカラットは、結露対策とインテリアのダブルで効果的

結露していた壁面全体をアルコールで除菌し、特にひどかった壁にエコカラットを貼りました。
予算の節約もあり、エコカラットは全面貼りにせず、グレーのアクセントクロスの上から腰上だけ貼っています。
エコカラットは、デザインによって価格が違いますが、1ケース/¥13,240から¥17,220ぐらい。
これに職人さんの手間代とボンドなどの副資材が含まれますので、けっして安い工事ではありません。

エコカラット工事のお値段

ちなみに、今回の凡そのお見積り:

エコカラット/ ファインベー(※1ケース/約1㎡) ¥14,150×4ケース ¥56,600
副資材・運賃   ¥33,000
貼工   ¥44,000
合計 税込 ¥133,600

それでも、2重壁にする工事より、価格と工期面でコストパフォーマンスが良く、確かな効果があることでおススメです。

Before

After
Before

After

たくさん貼れば、貼っただけ効果は高まりますが、部分貼りでも効果はあります。

他の事例もご紹介します。
寝室の一面に貼ったエコカラット(フェミーナ)。腰下はアクセントクロスです↓ ↓ ↓

書斎の一部にアクセントも兼ねて、縦2列分のエコカラット(たけひご)を貼っています↓ ↓ ↓

エコカラットは

調湿効果だけでなく、脱臭や有害物質の吸着にも効果があり、水拭きが出来るので通常の調湿建材よりも取り扱いが楽なのも良い点です。