築110年、明治生まれの邸宅
2019年12月5日
明治生まれの個人邸
明治生まれの邸宅が、近々取り壊されると聞き、オーナー様にお願いして特別に見学させていただいたので、今回は解体前の最後の雄姿を少しご紹介いたします。
昔は一階が診療所として使われていました。
2階は住居、敷地内に母屋(おもや)と離れ(はなれ)があり、4世帯で暮らしていたそうです。
オーナー様は母屋部分は解体して売却し、離れ部分をリフォームして住むそうです。
離れの庭から母屋の縁側に。
サッシが涙物です!
木製の扉、窓サッシ、襖や障子は、ほぼ全部、デザイン事務所が譲り受けるそうです。
もっと早く知っていれば、うちも欲しかった・・。
古い建材を再利用する「リユース」は今、若いデザイナーさんや設計さんに人気があります。
100年前の金庫 ↑ 伝説の婦人雑誌《それいゆ》↑
こういうお宝がごろごろ転がっていましたが、これらも解体前に、専門の業者が引き取るそうです。
うらやましい。。
もとの勝手口(↑Street viewの画像より)は「秘密の花園」を思い起こさせて、通行人の想像力を掻き立てて止まない存在だったのですが、この木製扉は皆が狙っていたようで、私が見学した際は ↓ ↓
早々と扉は撤去されて、ベニヤ板で塞いだだけの、こんな姿に・・。
ヨーロッパのように、固定資産税を安くする、維持管理をすると免税措置が受けられる等、古い家屋のオーナーさんが得するような制度を作って、日本も古い建物を残していくような文化になればと願わずにはおれません。