ライトアップリフォーム、5期目に入りました。
社長にいろいろ聞いてみました。

信じられませんね、もう5年目です。

上原社長(以下U):法人化したのが、2017年の6月1日なので、早いもので4年半ですね。

いまのところ、順調ですね。ここまでを採点すると何点になりますか?

U:う~ん、50点ぐらいですね。

自己採点、辛いですね(笑)

U:実績が上がっていることは評価できますが、もっと早い時期に今の到達点に届くと予想していたので、予想よりは時間がかかっています。
それと、依頼件数は有難いことに増えているのですが、今年は忙し過ぎて、結果的に個々の案件のフォローが雑になってしまった。お客様にご迷惑をおかけした場面もありました。
リフォームは、お客様に喜んでいただく業ですので、これでは本末転倒です。
仕事の請け負い方、社内の体制作り、課題と反省点がたくさんあります。

自己採点は50点

気をひきしめないとということですね。気を取り直して、良い点も教えてください。

U:4年やってきた蓄積で、実例も増え、社員達が成長してきたことで、会社の体力はついてきたことです。今後は、仕事の質と量が上がっていくと期待しています。

コロナ後のこれから、リフォーム業界はどのようになっていくと思いますか?

U:リフォームは今後も伸びていく業種ですが、同時に、需要に対して供給が飽和していくと予想しています。
ホームセンターから大手ハウスメーカーまであらゆる企業がリフォーム業に参入しています。価値観を共有できることが、お客様にとっても、企業にとっても、大切だと思います。

あらゆるお客様を取りこぼすことなく取り込めたら理想的ですが、全ての需要にこたえられる企業となると、難しいですよね。

U:はい。今は、家族構成も、価値観も多種多様で、一つとして同じライフスタイルのお客様はいないというのが、これまで接客してきた体感です。「夫婦+子供2人=4人家族」という、これまで一般的とされた家族像は、すでに平均的な家族像ではなくなりつつあります。加えて、ライフスタイルや好みも、ばらばらです。広く浅いニーズに応えられるより、個々のニーズに寄り添える提案力がある会社が勝つと思っています。
もっと会社のカラーとデザイン性を発信していき、うちのファンになってくださるお客様からご指名いただけるような企業になることが理想です。

広く浅いニーズより、個々のニーズに応えられる、指名していただける会社を目指す

ところで、私たち業界内では、中古物件を購入してリノベする選択肢は常識になっていますが、一般の人にはまだまだ新築が当たり前という信仰のようなものが根強いですね。30代ぐらいの人でも、新築が良いと思っている人がまだまだ多いです。もっと、リノベーションの良さを知ってもらいたいと思いませんか?

U:日本は、急激に人口減少しており、空き家も今や深刻な社会問題になっています。このような状況で、相変わらず経済成長期のように新築を建て続けているビジネスモデルに違和感を感じます。
新築を検討する顧客を、リフォームに取り込んでいくことは、顧客と私たち、双方にメリットがあると思っています。

―そのために、これからどのようなプランをお持ちですか?

U:今後は、よりうちのファンになってくださるようなお客様とフックアップできるよう、インターネット集客型のマッチングサイトへの加入、不動産選びから設計施工まで提案していくワンストップリノベーション、古民家再生、インテリアの提案販売など、今後もいろいろチャレンジしていきたいです。

面と向かっては言えない《理想の社員像》とかありますか?

U:やりたいと思うことを自由にやってもらいたいです。こうしたら、もっと良くなるというアイディアがあれば取り入れたい。もちろん、無茶な案なら止めますが(笑)

トップダウン式の指揮系統の会社とは違いますね。もと体育会系(元野球部員)とは思えないリーダー論です。

U:大手ならともかく、うちのような会社では、指示待ち、主体性のない人は成長できないのではないでしょうか。
僕のやり方が正解とは思っていません。今いる社員も、僕にはない資質を持った人達です。その強みを、どんどん発揮して、仕事の幅を自由に発展してもらいたいと思っています。仕事のスタイルは僕と同じである必要はありません。
自分の会社を自分でより良くしたい、という当事者意識を持った人がいいなと思います。あと、リフォーム、建築、インテリアが好きな人は、仕事から吸収してより成長も早いと思います。

ライフワークバランスについて

ライフワークバランスについて、社長としての本音をお聞かせください。本音は、24時間365日働き続けてほしいなんて思ってはいませんか?

U:完全週休二日制に、こだわっています。
残業もゼロとは言いませんが、少ないと思います。
今の時世、当たり前と思われるかもしれませんが、まだまだグレーな会社が多いのが実情の業界です。
僕自身、四六時中仕事のことばかり考えてしまうタイプです。サラリーマン時代は、連日終電を逃し、月に一日休めるかどうかという日々もありました。ですが、先々を考えると、こんな生活ではダメだと思ったことも、起業するきっかけでした。
休日は、強制的に仕事モードをオフにし、プライベートの時間を充実させ、休息をしっかり取ることで、仕事にもプラスになると思います。

産休・育休を取得中の社員もいます。今後は、親の介護などが必要な社員も出てくるでしょう。
社員のライフサイクルと合わせて柔軟に働ける職場環境にカスタマイズしていきたいです。

どこか、目標というか、いいなと思う会社はありますか?

U:最近、お仕事させていただく機会があったウィル不動産さんがいいなと思いました。
良い意味で、不動産屋のイメージと違っていて、他社とうまく差別化出来ているなと思います。センスの良い店舗で、販売している物件もデザイン性にこだわっています。

最後に、現地調査からメンテナンスまで、何でもこなすプレイング社長ぶりで、いろいろお忙しいと思います。長生きしてくださいね。

U:寿命は、自分ではどうにもできません(笑)

とりあえず、骨折が多いので、足元には気を付けてください。