『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに
伝えたくなった50のこと』

▪️著者:ちきりん
▪️発行者:ダイヤモンド社

・リフォーム会社の選び方。
・何社か絞ったのちに各社が作成した見積り・プランを比較検討した時のこと。
・予算や工事の日程がどれぐらいになるのか。
・理想の間取りは、果たして今の自宅で実現可能なのか。
・新築と中古マンションのリノベの違い。
・契約する際の手続きや支払いのタイミング。
・どのように資材・設備機器を選んでいくのか。
・実際の工事がどのような工程で進んでいくのか。
などなど。

著者のちきりんさんが、自宅をリフォームした際に経験した全てのプロセスが分かりやすく書かれています。
リフォームを検討している方はもちろん、リフォーム経験者にも、あるある!と共感するエピソードが満載です。

さらにこの本は、リフォームを施工する私たち業者の考えと立場も代弁してくれている点が他のリフォーム・リノベ関連書と違うところです。
顧客とリフォーム業者の間に立ち、あくまで第三者の中立な目線で、語られています。

逆に、日頃私たちが当たり前だと思っていることが、顧客目線で見ると、わかりにくいこともあるのが良くわかりました。

見積書がわかりにくい。

見積書の項目が細かすぎて、どの工事にどれぐらいの金額がかかっているのか、かえってわかりにくいというご指摘が。
これは、リフォームを施工する側からすると、工事の種別ごとに必要な工事と商材が工程に沿って記載されており、わかりやすい並びとなっているため、このような書式が多いのだと思います。

予算はおいくらぐらいでお考えですか?

これは、全てのリフォーム会社が初回に必ずヒアリングする事なのですが、顧客からすると、わからないから見積りをお願いしているのに・・と思われているとは、目から鱗でした。人によっては、値踏みされているように感じる場合もあるでしょう。
私たちは、数ある商材、工事の規模、住まいにどこまでのこだわりをお持ちなのかなどを知るためにお聞きしています。
でも、住まいで改善したいことやライフスタイルをお聞きする前に、予算は?といきなり聞かれれば、不快に感じられるのもうなずけます。

顧客目線のわかりやすいツール作りとコミュニケーション・スキル

私たちリフォーム担当者には、もっとお客様の立場に立ったヒアリングと提案力が求められていると痛感。

リフォームは顧客とリフォーム担当者との『共同プロジェクト』である。

良いリフォームをするためには、担当者と顧客の間で密な打合せと情報の共有が必要です。
契約したら、全てお任せとはいかないのがリフォームです。

コミュニケーションがスムーズにとれる、相談に乗りやすい担当者との出会いが鍵であるとちきりんさんは言っています。お客様から信頼される担当者と思っていただけるよう、これからもがんばっていこうと思います。

リフォーム検討中の方、リフォームに携わっている方、この本はおススメです!